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F&Nを飲んで、F&Nを調べてみた

東南アジアでは、よく見かけるF&Nブランド。ちょっと調べてみました。

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どんな会社?

F&N (Fraser and Neave)はシンガポール、マレーシアを中心に世界20カ国に17,000人の従業員を抱える飲料会社です。

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1883年にJohn FraserとDavid Chalmers Neaveの若き起業家が、炭酸水の会社を設立。

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現在は、飲料事業にとどまらず、食品事業(1959年参入)、不動産事業(1990年参入)や、出版事業(2000年参入)まで多岐に渡り事業を展開しています。

 

飲料事業

1936年、Coca-Colaのライセンスを取得しました。自社ブランドの商品と並んで、Coca-Cola以外に、PepsiやCadbury Schweppeブランドの販売権利を得て、7-Up, Fanta, Sunkist販売しています。

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75年のコカコーラ契約が切れた現在、F&Nはシンガポール、マレーシアでCoca-Colaの製造、マーケティングにおけるフランチャイズ権利はなく、独自のコーラ(My Cola)を販売しています。

早速、トライしてみました。正直な感想。

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普段飲むコーラを水割りにして、プールサイドに30分程放置したような味でした。

 

買収劇

 

創立当時、ソフト飲料をメインに販売していましたが、1898年にHeinekenとジョイントベンチャーをしてビール市場に入ります。TigerビールのMalayan BreweriesやAnchorビールのArchipelago Breweryを買収。1990年に社名をMalayan BreweriesからAsia Pacific Breweriesに変えました。

 

シンガポールの政府投資機関がを持っていたAsia Pacific Breweriesの持株14.9%は、2010年にキリン ホールディングスに売却されています。キリンはシンガポールを拠点に東南アジアでの清涼飲料事業の拡大戦略、ブランド強化を図り成長シナリオを描いたのでしょう。

 

2012年、タイの富豪チャロエン・シリワタナパクディー氏のThai BeverageがAsia Pacific Breweries買収を狙い何度も協議を重ねましたが、最終的にはF&N保有株はHeinekenに売却することになりました。

 

しかし、2013年、Thai Beverageが出資拡大し、14.9%のキリンホールディングス持株も得て、Heinekenとの激しい争いの結果、2/3のシェアを持ち筆頭株主となりました。

 

今後の展開

F&Nは1995年の草創期にジョイントベンチャープロジェクトとしてミャンマーにMyanmar Brewery Limited (MBL)を設立しています。現在はミャンマーのリーディングブランドとして、ミャンマービール(Myanar Double StrongとAndman Gold)を生産しています。

 

新しい事業に積極的に参入しシネジーを活かしながら成長するF&N。今後もアジアにおいて、マーケットリーダーのポジションを維持し続けられるか?次はどんな新規事業を始めるか?今後の成長が楽しみです。

 

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