シンガポールの空港で1時間半拘束された話
こんにちは。クアラルンプールでインターンシップをしております、YouLiです。
3月30日から3日間お休みをいただいて、バックパックを背負って1人でシンガポールに行って来ました!今回は、13年前の家族旅行以来のシンガポール訪問です。
マーライオン、Marina Bay Sand、チャイナタウン、リトルインディア、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、Garden by the bayなど有名どころをまわって来ました。
「13年前は確かマーライオンの小ささにがっかりしてたなあ。」と思い、もう一度確認の意味を込めてマーライオンを見に行きましたが、やっぱりがっかりマーライオンでした。
世界3大がっかりのうちのひとつ『マーライオン』。
そして、そんなマーライオンの目の前にある『Marina Bay Sands』。
部屋と時期にもよりますが、一泊45000円~75000円ぐらいです。いつかここに泊まってみたいですね。
2日目にはひとりで『ユニバーサル・スタジオ・シンガポール』通称『USS』に行って来ました。
「え?!ひとりでユニバーサル・スタジオ・シンガポール?」という声が聞こえてきそうですが、シングルライダーは並ばずに乗り物に乗れるので待ち時間がなく、思いのほか楽しめました。おすすめは『SHREK 4-D』です。
そして夜には『Garden by the bay』。
ライトが当たってすごく綺麗でした。近未来的な世界観を描いています。ここは無料でまわれる部分も多いので、おすすめです。
2泊3日シンガポールの旅を思いっきり満喫し、
「はあ~あ!シンガポール思いっきり楽しんだぞ!あとはチャンギ国際空港を思う存分楽しむだけだ!」
と思い、午後1時発の飛行機でしたが午前10時前には空港に着き、『世界一の空港』と呼ばれるチャンギ国際空港を存分に楽しむべく、午前8時半にはゲストハウスを出ました。
チャンギ国際空港が『世界一の空港』と呼ばれる理由は、世界の空港ランキング(約1210万人の旅行客を対象に行ったアンケート調査を元に、搭乗手続きから買い物、出発、乗り継ぎ、到着にいたるまでのサービスを39の指数で表示したもの)で過去に4度も首位を獲得しているからです。また、1981年に開港してから現在にいたるまで300を超える数多くの賞を受賞してきました。
飲食店や免税店が充実しているのはもちろん、緑溢れる癒しの空間、チャンギ空港ギャラリー、バタフライガーデンなどエンターテインメントとしても充実している世界屈指のハブ空港、チャンギ国際空港をすべて見てまわろうという気持ちで空港に向かいました。
空港に到着後、5キロ以上あるバックパックは預けずに、チェックインカウンターでチケットだけをもらい、早めに税関を通って楽しみにしていた空港をまわろうとうきうきわくわくしていました。 そして、待つ事10分。やっと私の番が回ってきました。
うきうきしながらパスポートを渡して、うきうきしながら待っている私を見つめる税関のインド系のおじさん。 何度も何度もパスポートと私を交互に見る税関のインド系のおじさん。
「うむ…こっちに来て。」
突然そう言われ、のこのことおじさんについて行くと、怖そうなインド系のおじさん、中国系のお兄さん、お姉さんの3人がいるカウンターに辿り着きました。
そして、怖そうなインド系のおじさんがパスポートと私の顔を交互に見て一言。
「顔が全然違う。」
「あ、そういえばすっぴんだった!」と思った頃には時既に遅し。 何度も何度もパスポートと私の顔を見比べて、横に首を振るインド系のおじさん。
「ID出して。」
と手を差し出すインド系のおじさん。パスポートとクレジットカード以外のIDらしきものは持っていない私。
「ほくろの位置一緒!ほら!ほら!右目尻に3つ!ほら!」
と必死でアピールする私。虫眼鏡を取り出してパスポートを見るも、横に首を振るインド系のおじさん。
「あーもう!いつもこんなに厳しいの!?」
と中国語で話す私を見て隣で何も言わずに私とインド系のおじさんのやり取りを見ていた中国系のお兄さんが一言。
「日本のパスポートなのに何で中国語話せるの?」
完全に怪しまれた私は、「ハーフ!ハーフ!」と必死でアピールするも、必死すぎて逆に怪しまれ、半泣きになりながら説明しても信じてもらえず、挙げ句の果てに「泣いても無駄だからね。」とばっさり言われる始末。
もともとシンガポールの税関は厳しいということは聞いていましたが、こんなにも厳しいのはきっと、マレーシア航空の一件があったことが背景にあるからだと思います。(決して私のすっぴんが原因ではないことを願う。)
アメリカの高官はNBCの取材に対し、搭乗名簿にある2人の乗客が過去にパスポートの盗難にあっていたことが明らかになったのを受け、テロの可能性も含めて調査していると述べた。 搭乗名簿にはオーストリアの「クリスチャン・コゼル」とイタリア人の「ルイージ・マラルディ」という2人のヨーロッパからの名前が記載されていたが、それぞれの大使館によると、実際には搭乗していなかったことが明らかになった。
(参照URLはこちら)
上記でも述べられているように、マレーシア航空MH370墜落事件は、『パスポートの盗難』が原因でテロが起こった可能性も考えられています。そのため、シンガポールの税関も強化しているのではないでしょうか。(もう一度言いますが、決して私のすっぴんがひどいことが原因ではありません。多分。)
最終的に、名前・生年月日・旅券番号・サイン、そして今まで行った国と行った年・月を全部書けと言われ、「試験か、これは!」と思いながらも今まで行った約20ヶ国を必死で思い出し、合計1時間半の拘束からやっと解放されたのでした。
「やっと解放された~!」と思って去ろうと思い、5キロほどあるバックパックを背負った時にインド系のおじさんが「この写真photoshopでいじったでしょ。今すぐ日本に帰って写真変えた方がいいよ。これじゃあどの国にも行けない。」と首を振りながら私に向けて言い放ったことは気にしないとして、結局ずっと楽しみにしていた空港散策は夢叶わずに終わってしまいました。
こんなアウェイな地でアウェイな状況に陥ったのは初めてでしたが、良い経験が出来たと思います。次回シンガポールに訪れるときは、綺麗な格好をして、しっかりとメイクをして税関を通ろうと心に決めました。バックパッカーの方、女性の方はシンガポールに行く際はお気を付けください。