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中国人が日本出張で感じた”中国と日本の違い”と来日中国人増加に伴う変化

出張で5日間大阪・京都を訪れた家内の同僚が日本滞在中に感じた”中国と日本の違い”について社内プレゼンをしたらしい。その話が面白かったので、書いてみる。

 

日本出張で中国人が感じた”中国と日本の違い”

上海から大阪・京都に出張したメンバーは合計7人。そのうち何人が日本初旅行だったのかは分からないが、プレゼンをした家内の同僚の東京出張に続き、今年2回目の来日。家内が勤めている会社は上海の某マスコミ会社。

会社の大口顧客である某日本企業は、営業活動の一環として年に一度関係者を日本へ招待しているらしい。その日系企業は東証1部上場の日本人なら誰でも知っている超大企業。そのような超大手が上海から日本に7人も招待するのだから、スケジュールやロジは周到に準備され、相手企業のメンバーも相応にヘビー級を揃えている。話を聞く限り予算もがっつりしてそうな雰囲気。以下はそんな日本出張で彼が感じた”中国と日本の違い”。 

 

恐ろしいまでに時間に正確

上海からの出張メンバーは空港に到着後、直接ホテルにチェックイン。朝早く家を出たせいか少々疲れていたので、午後一番で始まる会議の時間が迫っていることはお構いなしに、マイペースでゆったりと準備。

事前に配布されたスケジュール表に記載されている会議開始時間から20分ほど遅れていくと、社長をはじめ、重役が勢ぞろいして会議室に座っていたとのこと(もし同じことを日本人がしたら、エラい事になるんだろうな)。中国メンバーが遅刻したものの会議は予定通り定刻に終了。ハイヤーに乗り、次の目的地へ予定時間ぴったりに到着。その後も全てがスケジュール表に記載されている時間通りに物事が進んだことに彼はコワくなったらしい。

 

そう思うのも無理ない。上海では時間厳守や5分前ルールなんぞ聞いたことない。大多数が当然のように遅れてくるし、周りも特に何も言わない。上海で日本と同じようなスケジュール表とか作っても、即刻破綻する気がする。

 

サービスレベルが異常に高い

新幹線にて

車掌が切符を確認する際、乗客一人一人に「すいません」と声をかける。寝ている人には大声で怒鳴ったり、肩を揺することなく、少し時間が経ってから再度切符を確認しに来る(そうなん?)

 

飛行機にて

日本人フライトアテンダントに話しかけると、床に膝をついたり、頭を下げるなどして乗客と目線を合わせて話す一方、中国人フライトアテンダントは座席に肘をつきながら、大きな声で「あぁ?」という態度。同じ会社で働く社員にもかかわらず、日本人と中国人社員の圧倒的なサービスレベルの差に、彼は「あぁやっぱり中国人のサービス終わってる。」と思ったそう。

 

以前家内が日本に行ったことがない中国の友人から「日本のサービスレベルが高いのはよく聞くが、彼らの態度は非常にフェイクっぽい」と言われたらしい。そこで彼女は彼に日本のサービスがフェイクに感じたかを聞いてみたところ、「彼らは心の底からサービスを提供していると思う」との回答。”お客様は神様”と捉える国と”客は面倒な事を押し付ける存在”とでは比較のしようがないですな。日本のサービスレベルは中国人にとって未体験ZONE。

 

徹底した公衆マナー

エスカレーターは片側にきちっと並んで立つ。どんなに混んでいても誰も割り込まない。道にはゴミを捨てない。歩きながらモノを食べない。日本人にとっては当たり前だけど、これが結構インパクト大きいらしい。

 

どこに行っても中国人が一番やかましい

京都の寺院などの観光地を複数見て回ったが、どこに行っても大きな声でやかましいのは中国人だった。なんであんなうるさいだ?ってそれはこっちが聞きたい。

 

会席料理はマジ勘弁してほしい 

中国人には会席料理はウケが悪い、というのは中国人を理解するチックな本で読んだことはあったが、実際に話を聞いたのは始めて。

量が少ない、味がしない、生モノ多すぎ、日本酒は味がないし、いくら飲んでも酔えない等々、興味深い意見盛り沢山。滞在中何度も会席料理を食べたらしく、もう勘弁してくれ!と錯乱状態寸前だったとのこと。

日本の重役さんは京都の最高級老舗とかに連れて行ってあげたのでしょう。彼のこの感想は日本サイドにはしっかりとフィードバックされているのかが気になるところ。ちなみに最終日の会席料理はお世話になったお礼ということで中国サイドが勘定したそうです。その額約80万円。これには彼もぶったまげたそう。日本サイドは食事に関する費用対効果は今後要検討ですな。

 

ーーー

 

彼のプレゼン終了後、来年10月の大型連休は部内メンバー全員で日本旅行という計画が持ち上がっているという。

 

反日教育で育っている世代がこれからの中国を創っていく中、より多くの中国人が来日し、”日本のファン”になってもらえれば、日本にとってこれほど幸せなことはないと思う。

 

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