シンガポールのタクシーと7つのデバイス
シンガポールに来ています。
東京都23区とほぼ同じ広さのシンガポール。渋滞ピークタイムを除き市内から主要箇所へはタクシーで20分前後で着くことができます。
そんなタクシーのコックピットには7つのデバイスがきれいに装置されています。今回は多くのデバイスがどの国より装備されたシンガポールのタクシーを紹介します。
① メーター(タクシー会社支給)
まずは大抵タクシーについているメーターです。
一部交渉がある場合もありますが、シンガポールはメーター制です。初乗りは3.00〜3.90Sドル。バジェットタクシー以外のプレミアムタクシーは5.00Sドル〜です。
(出所:taxisingapore.com)
② クレジットカード決済端末(タクシー会社支給)
クレジットカードを利用すると10%の手数料が加算されます。
マレーシアなど近隣諸国にはタクシーのクレジット決済は一部でしかみられませんが、シンガポールのクレジットカード普及率を他の東南アジア国と比較するとその背景は一目瞭然です。
(2011 world bank)
③ スマートフォン(個人)
ドライバーはタクシーアプリをチェックしています。有名なアプリはSMART BookとComfort DelGro。カンファレンスや展示会など世界中から多くのイベント参加者を集めるシンガポールは道路規制も頻繁にあり、渋滞状況をアプリでチェックしながら、渋滞を避け最短の道を選んでいるようです。その他にSMSや電話予約のため、個人のスマートフォンを設置しています。Bluetoothのヘッドセットを使い、英語や中国語を使い分けて通話して様子はシンガポールらしを感じました。
④ コントールパネル(タクシー会社支給)
タクシー会社からタクシーをレンタルする際にもれなくついてくるモニター装置です。タクシー会社オペレーターからのディスパッチ状況や場所など詳細を確認をする為に使われます。
ちなみに今日話したドライバーは110Sドル/24時間でタクシー会社からレンタルしていると聞きました。
シンガポールににはタクシー会社は6社あります。
(出所:wiki)
個人タクシーを含めて、シンガポールには28,000台存在します。
⑤ GPS
カーナビです。GPSシステムを搭載したカーナビで比較的渋滞しない道を選び利用するようです。
実際にはスマートフォンやコントロールパネルがあるのでいらない気もしますが。。
⑥ ERP(タクシー会社支給)
Electronic Road Priceの略で日本のETCのような機能です。渋滞を暖和する為に市内に設置されたようです。ERPゲートを通過すると0.5Sドル〜チャージされます。
実際チャージされた分は、ドライバーやタクシー会社の取り分ではなく政府機関に払われるようです。
⑦ ビデオカメラ(タクシー会社支給)
最後に、多くのタクシーのフロントガラスに堂々と設置されているのがHDポータブルビデオカメラ(DVR)。運行中はずっと撮影し続けます。事故が発生した際に正確な時間や場所、状況を証拠として記録する為に利用しています。
タクシー会社ComfortDelGro cabは所有する全てのタクシー(16,600台)にカメラを搭載したと発表しています。実際に走行している映像がYoutubeにありました。
120 degree Super Widescreen HD CAR BUS TAXI CCTV CAMERA SINGAPORE - YouTube
車内に設置された7つのデバイスと併せてシンガポールのタクシー事情でした。